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確定申告初心者向け!雑所得の実現損益を計算用に表計算ソフトで過去の為替データを取得する方法

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こんにちは。Web3に興味があって、AIをもっと使いこなしたい中高年を応援するWeb3とAIマニアじいじのko_sanです。

雑所得の計算で必要な為替データはどうやって取得すればいいんだろう?

そんな疑問にお答えします。この記事では、ITに詳しくない60代の方でも実践できる、表計算ソフトを使った為替データの取得方法について詳しく解説します。

特にAPIを使用せず、Excelやスプレッドシートで過去の特定の日付の為替データを関数を使って瞬時に取得する方法に焦点を絞っています。

目次

◾️雑所得と確定申告についての基礎知識

1)雑所得とは

雑所得とは、給与所得や事業所得、不動産所得など、他の9種類の所得区分に当てはまらない所得の総称です。具体的には以下のような収入が雑所得に分類されます。

為替取引(FX)の利益、仮想通貨の売却益、ポイント交換での収入、副業での収入(給与として支払われないもの)、原稿料や講演料などです。

これらの収入は、それぞれの経費を差し引いた「所得」として計算されます。

2)確定申告が必要なケース

雑所得の合計額が年間20万円を超える場合です。たとえば、年間の為替取引で25万円の利益が出た場合や、複数の雑所得を合わせて20万円を超える場合は、確定申告が必要となります。

本業の給与所得から源泉徴収されている場合でも、雑所得が20万円を超えると別途申告が必要です。

詳細はこちらの記事でも解説しているので参照してください。

仮想通貨取引をしている場合に、特に海外取引所をつかっているとUSDTで売買することがあります。そんな時に日本円での損益計算が必要で、その時点の時価(=ドル円の為替相場)を知っておく必要があります。

例えば、1月15日に1USDT=145円で購入し、3月10日に1USDT=150円で売却した場合、この差額が利益となります。しかし、複数回の取引がある場合や、取引のタイミングが異なる場合は、それぞれの時点での為替レートを使って計算する必要があります。

国税庁の指針によると、仮想通貨の売却時と購入時の価格差が課税対象となり、その換算には取引時の為替レートを使用することが求められています。そのため、取引履歴とともに、その時点での為替レートのデータを保持しておくことが重要です。

こちらの記事で、1年分の為替相場データをInvesting.comというサイトでコピペしてVlookup関数で瞬時にExcelやスプレッドシートで対応させる方法を紹介しました。

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一方で、わざわざ1年分のデータを調べるまでもなく、過去の特定の日付の為替データを参照すれば十分な場合もありますね。

そんな時に便利な方法を以下詳しく紹介します。

◾️表計算ソフトExcelやスプレッドシートで過去の為替データを取得する方法

1)ExcelでSTOCKHISTORY関数を使用する

Excel 2021以降またはMicrosoft 365を利用している場合、STOCKHISTORY関数を使って過去の為替データを取得することができます。この関数は、特定の日付範囲の株価や為替レートなどの金融データを自動的に取得できる便利な機能です。

STOCKHISTORY関数の基本的な構文は以下の通りです。

=STOCKHISTORY(ティッカーシンボル, 開始日, 終了日, [間隔], [見出し], [プロパティ])

例えば、2023年1月1日から2023年12月31日までの米ドル/円の為替レートを取得したい場合は、以下のように入力します。

=STOCKHISTORY(“USDJPY=X”, “2023/01/01”, “2023/12/31”, , TRUE)

ここで、”USDJPY=X”は米ドル/円の為替レートを表すティッカーシンボルです。他の通貨ペアの場合は、対応するティッカーシンボルを使用します。例えば、ユーロ/円なら”EURJPY=X”、英ポンド/円なら”GBPJPY=X”などとなります。

STOCKHISTORY関数を使用する際の注意点として、オンライン接続が必要であることや、取得できるデータには制限がある場合があることが挙げられます。また、短期間に大量のデータを取得しようとすると、エラーが発生する可能性があるため、適切な日付範囲を設定することが重要です。

STOCKHISTORY関数が使えない古いバージョンのExcelを使用している場合でも、「Webからデータを取得」機能を使って為替データを取得することができます。この方法は少し手間がかかりますが、過去の為替データを取得する効果的な方法の一つです。

手順は以下の通りです。

・Excelを開き、「データ」タブを選択します。
・「データの取得と変換」グループから「Webから新しいクエリ」を選択します。
・「Webから」を選択し、為替データを提供しているWebサイトのURLを入力します。例えば、Yahoo!ファイナンスや日本銀行の為替レート公表ページなどが利用できます。
・「OK」をクリックすると、Webページの内容が表示されます。
・必要なデータテーブルを選択し、「読み込み」をクリックします。
・データがExcelシートに読み込まれます。

2)スプレッドシートでGOOGLEFINANCE関数を使用する

Googleスプレッドシートを使用している場合は、GOOGLEFINANCE関数を使って為替データを簡単に取得することができます。

この関数は、Googleの金融情報データベースから株価や為替レートなどの情報を取得するために設計されています。GOOGLEFINANCE関数の基本的な構文は以下の通りです。

=GOOGLEFINANCE(ティッカーシンボル, [属性], [開始日], [終了日または日数], [間隔])

例えば、2023年1月1日から2023年1月31日までの米ドル/円の為替レートを取得したい場合は、以下のように入力します。

=GOOGLEFINANCE(“CURRENCY:USDJPY”, “price”, “2023/01/01”, “2023/1/31”, “DAILY”)

こちらが実際にやってみた例です。

1/1から1/31に日付指定したのですが、どういうわけか1/30までしか表示されませんでした。1日余計に日付を指定する必要がありそうです。

これで知りたい特定の年と日付を入力すれば、Webサイトに一覧表を参照してコピーする必要もなく、過去の為替データが瞬時に取得できるようになります。

◾️まとめ

この記事では、ITに詳しくない60代の方でも簡単に実践できる、表計算ソフトを使った為替データの取得方法について、特にExcelやスプレッドシートで過去の特定の日付の為替データを関数を使って瞬時に取得する方法を詳しく解説しました。

これらの関数を活用することで、手作業でデータを入力する手間を大幅に削減できます。
ぜひ仮想通貨の損益などの確定申告時に活用してみてください。

参考になれば嬉しいです。

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