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RWA(リアルワールドアセット)とは何か?DAOTOKYO2024とWebx2024のブースからの情報まとめ

RWAとは何かDAOTOKYOとWebx
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こんにちは。日本のNFTをみんなで盛り上げて応援したい!Web3とAIにも興味深々のWeb3じいじのko_sanです。

最近Web3界隈で耳にするRWA(リアルワールドアセット)ってなあに?

そんな疑問にお答えします。DAO TOKYO2024年とWebx2024年の展示ブースに参加して得た情報をベースに解説します。似たような概念で、セキュリティトークンとの違いにも触れてますので参考にして下さい。

目次

◾️DAO2024のセッション”Fusion of real-world assets and the ditgital world”の内容まとめ

まず2024年8月23日に東京の神田明神ホールで開催された、DAO2024の上記「RWAとデジタル世界との融合」という題目の約30分のセッションの内容をまとめます。

Screenshot

1) RWAとは何か

RWA(リアルワールドアセット)とは、物理的な資産や現実世界の価値をデジタル化して、ブロックチェーン上で管理・取引できるようにしたものを指します。

具体的には、デジタルトークンとして表現される実世界の資産であり、これにより、取引の透明性や流動性を高めることが目的です。

例えば、カーボンクレジットや不動産、株式など、実際に存在する資産をデジタル証明書で表現し、それをオンチェーンで取引することが可能になります。

2) どのような具体例があるか

セッションで言及されたRWAの具体例は以下の通りです:

カーボンクレジット:企業が排出する温室効果ガスの削減量を取引するためのクレジット。これをデジタル化して、より簡単に取引できるようにする取り組み。
不動産:不動産物件の一部または全部をトークン化し、より多くの投資家に対してアクセスを可能にする。
証券や債券:例えば、ユーロ債やグリーンボンドのような債券が、トークン化されて取引されることが増えています。
その他のコモディティ(商品):金やダイヤモンドなど、物理的なコモディティをトークン化し、オンチェーンでの取引が可能になる。

3) RWAの特徴は何か

以下に議論されたRWAの特徴についてまとめました:

資産のデジタル化:RWAは、物理的または非物理的な資産をデジタル証明書(トークン)に変換することで、ブロックチェーン上で管理、取引できるようにする技術。
透明性の向上:ブロックチェーン技術の特性により、すべての取引や所有権の移転が公開され、誰でも確認することができるため、透明性が大幅に向上。
流動性の増加:トークン化された資産は、小口化されることで多くの投資家にアクセスが可能となり、取引の流動性が向上します。
迅速な取引:従来の金融システムよりも迅速で効率的な取引が可能となり、コスト削減にもつながる。
分散型ガバナンス:特定の仲介者や中央機関に依存せず、トークンホルダーやDAOなどのコミュニティによる管理が可能。

4) RWAの課題

トークンと実世界の資産のリンクの保証:トークンが実際の物理的資産と確実にリンクされているかどうか、信頼性や安全性の問題あり。これを保証するためには、強力な法的枠組みや第三者の信頼性が必要。
市場の不透明性:一部の資産(知的財産や特殊なコモディティなど)は市場が不透明であり、トークン化が困難。また、こうした資産の価格発見プロセスも難しいとされている。
規制上の課題:各国での法規制の違いや未整備の部分があり、RWAの普及には規制の調整が必要。
技術的な複雑さ:資産のトークン化プロセス自体が複雑であり、それぞれのアセットクラスに応じた技術的な課題あり。

5) RWAの今後の展望

RWAはブロックチェーン技術の進化形として、より多くのユースケースを生み出し、実世界とデジタル世界の融合を促進する重要な役割を果たすと考えられています。

特に、透明性と効率性の向上、流動性の向上によって、新しい市場が形成される可能性があります。将来的には、金融機関や政府などの従来の組織だけでなく、DAOなどの新しい組織形態とも密接に連携し、より分散化された、効率的な経済システムの構築に貢献することが期待されています。

また、規制の進展と技術の向上により、より多くの資産がトークン化され、RWAの利用が拡大していくことが予想されます。

◾️Webx2024でのRWA情報とセキュリティトークンとの違い

続いて2024年8月28と29日に東京プリンスタワーTOKYOで開催されたWebxの展示ブースを見学してRWAに関連するブースとして、(株)デジタルアセットマーケッツと野村ホールディング(株)のブースで得た情報です。

1)(株)デジタルアセットマーケッツのジパングコイン(ZPG)

(株)デジタルアセットマーケッツのブースで紹介されていたのがジパングコイン(ZPG)というものです。

ZPGの特徴
・三井物産デジタルコモディティーズが発行する暗号資産
・概ね金価格と連動しインフレヘッジ
・デジタル化による利便性と小口化
・2024年8月時点で、SBI VCトレード、DMM Bitcoin、bitFlyerとCoinTradeの4社
・ビットフライヤー社が開発するプライベートブロックチェーンmiyabiを基盤

・日本の金融庁より改正資金決済法金で認可された初の商品担保型のステーブルコイン

いわゆる、金のETFとの違いについて説明員の方に聞いたところ、金のETFには一般的には0.4%程度経費率が設定されており、その分だけ運用コストがかかるが、ZPGは保有しているだけでは手数料0。売買時のみとのこと。

また、金以外のRWAは何か聞いたところ、プラチナなどの貴金属があるとのこと。

2)野村ホールディング(株)のセキュリティトークンとは?RWAとの違い

野村證券の親会社である野村ホールディングもブースを出していました。そこで入手した小冊子に、セキュリティトークンについて記載があるので、概要のみまとめます。

セキュリティトークン、暗号資産、NFTの違いについては以下の様にまとめられています。

ここで気になるのが、セキュリティトークンとRWAとの違いはなんなのかということです。こちらの記事によると、

現実世界にある資産(株式や不動産、貴金属など)をブロックチェーン上でトークン化することによって取引することができるようにした「RWA (Real World Asset)」がトレンドの一つなっているが、セキュリティトークン(ST)もRWAの一種と言える

https://diamond.jp/crypto/defi/security-token/

セキュリティトークンはRWAの中に含まれるということで理解できました。

◾️結局RWAとすることで、何がメリットになるのか

ではRWAとすることで何がメリットになるのでしょうか?上記とこちらの記事の内容も参考にまとめると以下がメリットになるようです。

・有形、無形を問わず、様々な資産を小さな単位に分割できる
・不動産投資なら一棟のビルをトークン化することで、そのビルの一部分だけを所有することが可能となり多くの投資家に機会を与える。
・ブロックチェーン上で取引されるため、地理的な制約や時間的な制約がなく、グローバルな市場にアクセスでき、取引履歴も残るため透明性も確保できる。

◾️まとめ

RWAとは何なのか、セキュリティートークンとの違いも含めて、DAO TOKYO2024とWebxの出展ブースでの情報などをもとにまとめました。

参考になれば嬉しいです。

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