こんにちは。日本のNFTをみんなで盛り上げて応援したいWeb3じいじのko_sanです。
最近話題のビットコインのNFTについて知りたいわ。どうやって購入できるの?
そんな疑問にお答えします。よほどビットコインのノード実行やNFTに詳しい人以外は、もう少し環境が整ってから触ってみる方が良さそうです。
マーケットプレイスはまだありません。メタマスクのようなブラウザウォレットでオーディナルを所有することはできません。ビットコイン専用ウォレットをセットアップする必要があります。
この記事では、ビットコインのNFTライクな資産であるオーディナルとはどういうもので、NFTと何がどう違うのか、どうやって購入するのかについて、2つの記事からポイントを絞ってまとめたので紹介します。
元になる記事は英語ですが、以下の2つです。
■Ordinal (オーディナル)とは
最初の記事からのオーディナルについての説明です。
・各ビットコインが1臆ユニットに分割されたものを、satoshis(またはsats)と呼びます。
・新しいオーディナルのプロトコルでビットコインノードを実行する人に、データ付きでsatをインスクライブ(書き込む)ことを可能にします。それがオーディナルです。
ビットコイン上に書き込まれたデータは、NFTを可能にするスマートコントラクトを含むことができます。
おおざっぱな言い方をすれば、オーディナルとはあなたがビットコインブロックチェーン上に直接書き込むことができるNFTとも言えます。
厳密にいうとその言い方は正しくはありません。オーディナルとNFTにはいくつ重要な違いがあります。
2つ目のDecryptの記事のオーディナルについての説明はこうです。
・NFTの多くがアートワーク(作品)を外部の中央集権もしくは分散型サーバー(IPFSなど)に保存しているのに対しオーディナルはオンチェーンブロック内に全て作品や資産を保存する。
・NFTライクなメディアや資産をひとつのSatoshi(1ビットコインの1億分の1)で、ビットコインブロックチェーンにインスクライブするユニークな方法である。
・インスクライブするとは、ビットコインブロックチェーン上にNFTライクな資産を創るプロセスで、イーサリアム上にミントすることに類似している。
・Xverseというビットコインベースのウェブウォレットでオーディナルをサポートが開始された。
後述するSparrow以外にXverseというのもあるのですね。
■オーディナルとNFTは何がどう違うのか?
オーディナルとNFTの違いについては以下の様に説明されています。
・ETH上のNFTは分散型のファイルストレージシステム(IPFS)に保存されて、ダイナミックメタデータを使うと変更が可能。
例として、OpenSeaでの「メタデータの更新」を押すとNFTが画像を変化させるのがある。
オーディナルを作ったソフトウェアエンジニアのケイシー・ロダーマーによると、
・NFTはオフチェーンのデータが必要なことから「不完全」である。
・オーディナルは全てのデータが直接オンチェーンに刻まれるので「完全」である。
・ロダーマーは、オーディナルをBTCNFTではなく、デジタルなアート作品と呼んでいる。
・NFTはクリエータのロイヤリティーが含まれていることが多いが、オーディナルにはそれがない。
・単にビットコインの信号の文化的な変化ではなく、NFTの技術的な進化と言える。
■オーディナルの買い方のステップを解説
買い方は以下の3ステップです。
STEP1 正しいウォレットを手に入れる
STEP2 ウォレットをセットアップする
STEP3a 購入したいオーディナル(ビットコインのNFT)を見つける
STEP2b オーディナルをインスクライブ(NFTで言うミント)するサービスを使う
STEP1 正しいウォレットを手に入れる
メタマスクのようなブラウザウォレットでオーディナルを所有することはできません。ビットコイン専用ウォレットをセットアップする必要があります。
Sparrow Walletのサイトで、あなたのPCのOSに適したものをDLします。
STEP2 ウォレットをセットアップする
Github上での詳細なセットアップ方法に従って、ウォレットをセットアップします。
このウォレットはオーディナルを受領専用となっており、ビットコインの送受信はできません。
セットアップできたら、オーディナルを受け取るためには3つの方法があります。
①ノードを実行して1つのオーディナルをインスクライブ(ミント)する
②オーディナルオーナーを見つけて彼らから直接買う
③ノードを実行せずに、オーディナルをインスクライブできるサービスを使う
ビットコインノード実行についての技術的な面はここでは触れないが、実行したことがある人なら推測できるはず。
(私の場合はやったことがないのでわかりません)
②と③が次のステップになります。
STEP3a 購入したいオーディナル(ビットコインのNFT)を見つける
現状では、オーディナルのマーケットはOTC(対面もしくはピアツーピア)の取引です。
オーディナルのプロジェクトはオーディナルのディスコードチャネルで見つかります。
どんなプロジェクトがあるか確認してください。
そこでクリエーターそれぞれのディスコードリンクからオーディナルを購入できます。
注意事項:
OTCでオーディナルを購入する際には、Web3でスキャム被害を避けるための常識を覆す必要があります。
・Discord上でつながった人から直接購入
・オーディナルを受領する前に通貨を送付
・他の人と直接取引をする必要がある 等
失っても許容できる範囲でのリスクを取ることを忘れないで下さい。
STEP2b オーディナルをインスクライブ(NFTで言うミント)するサービスを使う
ビットコインノードを実行せずに、あなた自身のオーディナルを作りたい場合、いくつかのサービスが利用できます。
・あなたの代わりにオーディナルをインスクライブできるオーディナルボット:satoshibleNFTコレクションチームが作成
・Gamma(ガンマ)
これらのサービスは、オーディナルを受領するためのビットコインアドレスを要求してきます。
Sparrowに作った新しいオーディナルウォレットのアドレスを使います。
ビットコインと取引に必要なsats、サービス料などを送金するためのアドレスも通知されます。
取引料はBTCで50$以下から、数100$の範囲になります。
この取引でオーディナルがあなたのウォレット受領するのに秒や分単位ではなくて、数時間へたすると数日かかります。
オーディナル市場でのアーリーアダプターになるには、まだまだ面倒なタスクやリスクに溢れている状況ですが、
試してみる価値はあるかもしれません。
飛び込んでみたい方に、この筆者は、ロダーマーのOrdinal Theory Handbookを参照することを勧めています。
■まとめ
最近話題のビットコインのNFTと言われているオーディナルについて、その中身と実際の購入の仕方を紹介しました。まだまだマーケットプレイスなどの環境が整備されてなくて、詐欺の危険性もあるので、素人はまだ手を出さない方が無難かもしれません。
新し物好きで、ビットコインのマイニングなどに詳しい方は自己責任でトライしてみてはいかがでしょうか。
以上参考になれば嬉しいです。